1997年秋。当時僕(城戸)は21歳。
大学の4年生で就職活動中でありながら社会人への漠然とした不安の中、毎週月曜日は道場へ通う生活をしていた。
練習は基本的にスパーリングのみ。
柔軟や筋力トレーニングは自宅でもできるので勝手にやっててね。というスタイルで、「ミット蹴りたい」と誰かが言った時だけミット蹴りしていたな。
スパーリングは極真空手ルール。恰好はラフにハーフパンツだけどね。
顔面への突き、肘での攻撃、金的、投げ以外は大体オッケーで、とにかく顔面へ廻し蹴りを当てる事に集中して練習していたなー。
ちなみに防具はレガース(すね当て)と拳サポでした。
教えて頂いていた先生は二人いて、バリバリの極真空手のハイキック先生とアマチュアでボクサー経験があり、グランド(寝技)も得意というボディブロー怖い先生のお二方デシタ。
ここの道場の名前は何ですか?と聞いた時、「アキタ格闘技研究所」と言っていた。設立当時、先生達の友人アキタ氏を強くする為に3人で始めたらしいが、アキタ氏はもう道場には居なかった。
入門から1カ月位経ったある日、体験入門が2名来た事があった。
中国拳法の八極拳(はっきょくけん)と蟷螂拳(とうろうけん)を習っているらしい。 おー!それはアキラとリオンの拳法だー!※割愛
うちでは基本的にスパーリングしかやっていないので、早速全員総当たりの3分毎時計回りがスタート。うちの道場なので一応極真ルール。顔面への突きはナシ。
参加していたのはこっちが5人位で2人入って、6人で1人休憩で回したのかな?
結果・・・。可哀そうな事に、ローキックが捌けないので近寄れず、顔面への突きも当てれないのでこっちも避けないし有効打が無い。
逆にこっちはローキック蹴りまくるし、それを嫌がって中段ガラ空きだから踏み込んでボディフック入るし、顎にガチーンって蹴りが入るしで圧勝!
この時初めて極真空手最強じゃん!って思った。当時はね。
悔しかったんだろうなー。次週、師範代を連れてきた!!
長くなったんで続きはまた今度。