基本理念(攻撃の章)

1.距離

まずは攻撃する時の距離についてです。
当たり前の事ですが、当たらない距離からの攻撃は話になりません。
まぁ、当たらないにしてもフェイントが有効な距離であれば別ですが……

では、距離を3通りに分けて説明します。

【近距離】

肘・膝が有効な攻撃距離を指します。
通常の突き・蹴りは窮屈になりますので、避けた方が良いです。

【中距離】

突きが有効な攻撃距離を指します。
ここで足を使う場合、踏み込んでの膝・肘か、下がりながらの蹴りが有効になります。

【遠距離】

蹴りが有効な攻撃距離を指します。

上記3種に共通することですが、攻撃時は相手に当たる瞬間に手足が伸びきった状態だと威力が半減します。
また、肘や膝に余裕がありすぎる状態でも、力が入りにくい事になりますので注意が必要です。
よって、肘や膝に多少余裕がある状態で相手に当たるのがベストです。

2.角度

次に角度に関してです。
ここで言う角度とは、「相手に当たる時の角度」のことです。
ベストは、相手に当たる箇所に垂直の状態を作り出すことです(当たり前の事でしょうが……)
相手の体を丸と仮定して図説すると、体の中心部分Aに向かって攻撃を加えます(図3参照)
当然Aからずれるほど、相手に与えるダメージは減少します。

3.力

次に、攻撃時の力量についてです。
ボクシングやK-1の試合を見ているとわかると思いますが、動きが硬い人(緊張している等)は攻撃力も弱く、スタミナを消耗しやすいように見えます。
これには理由があって、構えた状態ですでに体に力が入っているからです。
それから、力任せに突き・蹴りを振り回す人も、体力を消耗しやすいです。

つまり、余計な力(無駄な力)を使わずに体力を温存する・かつ効果的な攻撃を加えるためには、相手に当たる瞬間までは力を抜いておく事が大事になってきます。
「当たる瞬間だけだと力が半減するんじゃないか?」と言われる方も多いと思いますが、だからこそ、瞬間的にパワーを出すための練習が必要になってきます。

瓦割りで「瓦に手を触れている状態で割る」というのを見たことがありませんか?
だから、相手に触れる瞬間にパワーを出して、残り(構えている状態or突き・蹴りの動作中)はリラックスできるように心掛けます。
それができるようになると、効果的なペース配分が実現可能です。

4.その他

最後に、攻撃時の注意点についてお話します。
まず一番大事なのは「攻撃する時に攻撃する箇所を見ない」ということです。

初心者は特に、相手の攻撃しようとする箇所を見てしまいます。
これは、相手に攻撃箇所を教えているようなものなので、絶対に避けた方が良いです。
逆に、中・上級者であれば意識的に別の箇所を見る(下段を見て上段への攻撃等)ことでフェイントをかける場合もあります。

次に、自分の攻撃パターンを持つということです。
例えば、右のハイキックが得意な人がいるとします。
威力は充分で速度も速いのですが、それだけしかできなかったら相手から読まれてしまい、ほとんどが防御されてしまう結果になります。

この対処方法として、
1.右のハイキックに至るまでの攻撃パターンを変える。
2.他に得意な技を作り、組み合わせる。

1は、単にハイキックを行うだけではなく、「左中段突き→左ローキック→右中段突き→右ハイキック」……等、複数の技を組み合わせます(いわゆるコンビネーション)。
組み合わせのパターンは多いにこした事はないですが、あまり多すぎて自分自身が混乱しないようにしておいた方が良いでしょう(笑)

2の場合、片方の技を2~3回相手に行い、注意をそちらに向けさせた状態で、もう1つの技で決めるというものです。
ピーター・アーツ選手のハイキックは強力ですが、威力のある膝蹴りが、ハイキックをより効果的にさせているのも事実だと思います。

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