武道と護身術

護身術って、みなさんどんなイメージでしょうか?
長年、空手や格闘技をやっていて、ある程度強くなったら対処できるものでしょうか?

相手がナイフ出してきたら対処できる?
相手が木刀持って襲いかかってきたらどうする?

いやいやいや、素手で立ち向かって相手を制するのは大変困難ですし、基本的に無理です。

トラブルを回避するために一番大切なのは、
“普段からトラブルに合わない様にする”ことです。

そういう意味で危険回避の知識は重要だし、いざという時に少しでも対処できるようになるには、対人練習が必要です。

●防御の間合い
●腕をつかまれたり抱きつかれた場合の脱出法
●道具を使った対処術
●急所攻撃の技術など

護身術って、ルールなしを前提とした術・技なんです。
生還する確率を上げる技術を習得するのが護身術です。
つまり、護身とは“逃げる事を極める事”とも言えます。

では、武道についてはどうでしょうか?
黒帯を取りたいと思いますか?
強い人=黒帯だと思いますか?
空手をやっている=強い?

武道に強さはあまり関係ありません。
武道(武士道)とは、「人を殺傷・制圧する技術に、その技を磨く稽古を通じて人格の完成を目指す、といった道の理念が加わったもの」と定義されます。
(参考/Wikipedia
つまり稽古を積めば、自然と体は強くなるし、良い人格も備わってくるということです。

多くのスポーツは試合で勝利することが目的です。
しかし、武道は戦場の格闘術などから発展した歴史があるため、試合などの競技に勝つことが命題ではないと考えています。

また、試合には必ずルールが存在します。
どんな試合規則にしても(禁止技なしでも)一対一で合図と共に戦いが始まることが前提となり、不意打ちや隠し武器などを想定した技術まで含めたルールは難しく、ルールに守られた現実的でない試合になります。

勝敗に執着すると、もちろん精神力や集中力、技術体力向上が早くなりメリットも多いと思います。
しかし、欠点として人格形成を目指す目的とはならないのです。

稽古修練を積み、本当に強くなると、戦う前に勝負がつくとも言います。
「俺は昔、空手を習っていたんだぞ!」と弱いものいじめや脅迫をするような人物に強い人はいません。
もし強いならそれは体力があるだけで筋肉バカです。

人格がともなっていないので、人間として弱い。
器が小さい。
そう思いませんか?

護身術は技術であり、武道は人格形成の道。
私達は、武道(道)を通じて護身術(術)を教え、精神的・体力的にも人格形成向上を希望する人達に貢献したいと考えています。
(術)を知り、(道)を続ければ、いざという時にパニックになったり、他人をイジメたりする者も自身の周りから減っていくはずです。

暴力事件は被害者が悪いのではなく、絶対に加害者が悪いのです。
時として目前の凶悪な暴力に対して、身を守れるのは自分しかいない場合があるのです。

被害者になってしまう前に、最悪の結果になる前にできることはなかったか考えて欲しい。
社会的に犯罪者となる加害者にならないため、させないために、自分が普段できることはなかったか知ってほしいと思います。

自分達の住む街が安心安全で、周りの人達(子供達も)から被害者や加害者を出さないためにも、護身術を広め、護身流拳法を広めて行きたいと思っています。

この考え方に共感していただける方達にご協力いただければ嬉しいです。

僕(城戸)が空手を始める前、ゲームセンターで怖いお兄さんに絡まれたことがありました。
対戦型格闘ゲームで、僕が勝ち続けたのが起因していたと思うのですが……

そのお兄さんが激昂して、ゲーセンの外に連れ出され、走って逃げたら車で追いかけられ(田舎だったのですぐ見つかり)、木刀を取り出してきて威嚇されて、土下座しろというので言う通りにしたら怪我もなく済んだので良かったのですが。
とっても怖かった。

なんの抵抗もできずすごく怖い思いをしました。
あ、空手を始めたきっかけはこれか……(笑)

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