「格闘技、最近の傾向」

まず、最近頻繁に放送されている格闘技に関してですが、確かに見ることにより欲求不満を解消出来るような内容のものもありますが、どうも危険性を伴うものが増えたような気がします。

確かに「見て楽しむ分には構わないんじゃない?」と言われればそうなんですが、恐いのは一種の「覚散症状」と呼ばれる現象で、自分も強くなった錯覚に陥ってしまい、街中で暴れ出す人が出てきては意味がありません。

よく映画を見た後で主人公と自分を重ねあわせて似たような行動を起こすのに似ています。

昔の話ですが、プロレスがゴールデンタイムで流れていた時期がありました。

確かに、需要があるのでしょうから、ゴールデンタイムで放送することに文句をつけることはないですが、あれを見た子供が真似をして、友達に技をかけて相手に怪我をさせたり殺してしまったりという事件もありました。

こういう話は格闘技に限らず、最近の映画でも見ることが出来ます。

猟奇ものを見て真似する人や、強盗・殺人の方法を映画から学んだりする人もいます。

一時期話題になった「バトル○ワイヤル」などは、殺人をゲーム的に表現して賛否を巻き起こしましたね。

ちょっと話しがそれましたが、このような野蛮性を伴うものを目にする機会が増えたのは世の中が平和だからかも知れません。(戦争が始まったらとてもそれどころではないでしょうから)

それから、自分の不満を解消する為にそういうものを見て解消の材料にする人もいるでしょう。

ただ、あまり増えすぎると狂暴な人格を持った人間が増えるのでは???という一抹の不安があるのも事実です。

それから、格闘技に対する間違った偏見が出易くなるのも、こういった現象が増えたことに起因すると思います。

だから、格闘技全体を指して「野蛮」だの「理性が無い人が好む」とか「暴力的で社会には不要」だとかいったとんでもない勘違いをする方も見受けられます。

確かに、今の素人さん達(所謂格闘技未経験者)から見ると、表面(ブラウン管で出てくるもの等)で非社会的だと見られても仕方がない面もあると思います。

私の長い格闘技経験をもってしても、最近の傾向はあまり良い方向に行っていると思いません。

もちろん、それだけ需要があるのだから放送されるのでしょうが、「本来の格闘技は」という事を伝える手段が少ないのが、とても悲しい限りです。

私の道場に足を運んで下さる方の中にも、そういう(野蛮性を求める)人がいます。

そこで、入門して頂けるのであれば、格闘技の本質を理解して頂ける自信はあるのですが、私が伝える事が出来る人数には限りがありますし、そうこうしていくうちに、メディアがどんどん凶暴性を強調していくことになったら、それこそ勘違いが勘違いでなくなってしまう恐れもあると思います。

私は、格闘技を通じて数えきれない程救われた経験があり、数多くの人を救ってきたと自負しています。

勿論、暴力に訴える格闘技とかではなく、精神的・肉体的に、、、という意味です。

これからも、この格闘技を通じて沢山の人を正しい方向に、又精神的にも成長出来るように努力していきたいと思っています。

もしよろしければ、みなさんの意見を聞かせて下さい。

(2002.08.03追加)

 

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